質問

わら玉や焼却灰など飛散の可能性がある物も持ち込まれる事例が増えてきました。測定場所の放射能汚染を拡散する原因にもなるので、受け入れ環境の維持、測定時の管理方法を教えてください。

回答

飛散する可能性がある試料は、ビニル袋などに密閉した状態で測定場所に受け入れた方が良いでしょう。測定場所が汚染してしまうと、他の測定に影響が出てきます。試料を測定室内に運び入れる前と後に、その場の放射線量を測定し、汚染が生じなかったことを確かめましょう。また、測定場所の床や机には、大きな口紙などを引いておき、汚染が生じてしまった場合、ロ紙ごと撤去します。サーベイも汚染する可能性があるので、ラップなどで覆っておくのが良いでしょう。測定者は、手袋、白衣などの作業着、靴はビニル等で覆うなどの対策が必要です。

「放射線・放射能の基礎と測定の実際」(公立鉱工業試験研究機関長協議会)から許可を得て転載