質問

割り箸、木製スプーン、そろばん、机、木製装飾品などの木製品については徐々に内部汚染(Csの土壌からの吸収)が進行するため、いつの時点で表面汚染測定からBq測定に移行するのが良いでしょうか。また、いずれもBq単位では基準値がありませんが、どう判断すればよいのでしょうか。

回答

福島第一原発が発生して間もない時点では、放射能は木の表面に付着したものが測定対象でした。今後は土壌から養分とともに木の内部に放射能が入り込み、木全体に放射能汚染が生じる可能性もあります。そのため、木の内部に放射能があるかどうか、検査していく必要があります。具体的には、木を細かく切断し、ゲルマニウム半導体検出器により測定します。割り箸などの製品になったものについては、GM計数管型サーベイメーターにより測定し、バックグラウンドと比較して、カウント数が多いものについて詳細に測定するという方法が良いと思います。

「放射線・放射能の基礎と測定の実際」(公立鉱工業試験研究機関長協議会)から許可を得て転載